★みんなの笑顔が見える社会を取り戻そう★

素顔ジャパンプロジェクト

サイト開設1年を振り返って、今年こそ顔の見える日本社会に

昨年4月に素顔ジャパンプロジェクトのホームページを立ち上げてから1年余りが経ちました。この1年間を簡単に振り返ってみたいと思います。

最多検索ワードは「マスクを外せない子供」

ホームページのアクセス数は開設当初はメンバーの宣伝効果もあり増加、その後夏を過ぎて停滞・減少傾向にありましたが、今年の2月頃から再び増加、ウェブ検索による訪問数がぐんと増えています。



最多の検索ワードは「マスクを外せない子供」、さらに「マスクを外せない」+「小学生」「中学生」といった組み合わせが多く、来訪者数が最も多いページは昨年夏に公開した「マスクを外せない子供たちの現状と対応を考える~2024夏」 です。

我が子がマスクを外せないことを心配する保護者か、あるいは外せない本人が悩んで検索してきたのか、問題の深刻さが窺い知れます。情報を求めて来た方に少しでも役立てるよう、「マスクを外せない子供、外せるための5つのヒント~2024秋」 を公開しました。

そのほか上位の検索ワードとして「マスク生活 デメリット」「帽子 マスク 不審者」などがあり、様々な観点から下記ページのアクセス数も増えています。

「マスクのデメリットを考える~心の発達、口呼吸の問題、感染予防効果の有無について」
「防犯面の懸念、顔を隠すマスクやフェイスカバー、怪しい訪問業者の問題について」
「病院や介護施設の脱マスク&正常化は進むのか」

春になってアクセス数が急増した理由は…?

訪問数が春先から伸びた理由としては、周りでマスクを外す人が増えたのに対し、逆に外せない状況が気になったこと。および当サイトのコンテンツがそれなりに増えて、ウェブ検索にかかりやすくなったことなどが考えられます。

でも一番大きいのは、マスクの問題がメディアで取り上げられる機会が増えてきたことにあるのではないかと思います。特に閲覧数が圧倒的に多いヤフーニュースや、社会的影響力の高い朝日新聞が扱ったことは、大きな前進です。

メディアの責任、過剰なコロナ対策やマスクの問題を報じる動き 前編
メディアの責任、過剰なコロナ対策やマスクの問題を報じる動き 後編

外せないのは社会の責任、子どものせいにするのは許されない

一方で残念な報道スタンスもあります。たとえば下記の記事、マスクを外せない小学生が同級生から「取って」と言われたことを問題視する論調で展開しています。

コロナ下とは逆の同調圧力?「マスク取って」と友達から無理やり外されそうになった長野市の小学生(信濃毎日新聞)

外せない理由がもはや感染対策ではなく、「顔を見られるのが嫌」と心理的な原因であることは明記されています。成長期の子をこんな心の状態に追い込んでしまったのは、当たり前ですが大人社会の責任です。

健康な子がマスクで顔を隠してしまうという心の問題を、どうすれば解消できるのか。学校、保護者、行政を含めて社会が責任をもって、真剣に考えていかなくてはいけない難題です。その努力を放棄して、友達に外されそうになったと子供を悪者にする。無責任の極みであり最低です。

大人が率先してマスクを外そう、子供たちのために顔の見える社会に

ゴールデンウィークに行楽地へ出かけると、およそ8~9割の人は素顔です。だからこそ逆に、外せずにいる子たちの心の健康が気になります。

飲食店や土産店あるいは観光ガイドなど、表情の豊かさが仕事の成否につながる人には素顔が多い一方で、大きな施設や店舗になるほどいまだに同調圧力があるのかマスク姿が目立つのも残念です。日本を訪れる外国人旅行者にとって、この上なく奇異で理解しがたく思えるのではないでしょうか。

もちろん風邪気味の人や花粉症の人が一時的にマスクを着けるのは良いでしょう。問題なのは顔を隠すことが目的化して、健康な人がマスクを着け続けていること、それが子供たちに悪影響を及ぼしている事実です。

2022年6月、政府がマスク着用の基準を緩和したタイミングがありました。そのときに朝日新聞に載った投稿を紹介します。同じ日にマスクを外せない中学生、熱中症が心配な配達員、持病で着けられない等の投稿も掲載されていました。

それから3年も経つことに愕然としますが、でもまだ繰り返し言う必要がありそうです。子供たちのために、まず大人が率先して。
「一緒に外そう」

(2025年5月14日 木舟周作)


配布用チラシ

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