★みんなの笑顔が見える社会を取り戻そう★

素顔ジャパンプロジェクト

マスクのデメリットを考える~心の発達、口呼吸の問題、感染予防効果の有無について

長引く日本のマスク社会、その大きな原因の1つに感染予防としてのマスクのメリットばかりが強調され、デメリットが議論されないことが挙げられます。もちろん風邪気味のために一時的に着用するようなケースはよいですが、懸念されるのは季節や日時を問わず常に着け続けていること。

デメリットは大きく分けて5つです。心の健康の問題、身体の健康の問題、能力低下の問題、治安面の問題、そしてそもそも感染対策としては意味が無いこと。

1.心の健康 … 子供たちの心の発達に悪影響
2.身体の健康 … 歯周病や虫歯のリスク、顔の筋肉の衰え
3.能力低下 … コミュニケーションを阻害し、パフォーマンスが悪化
4.治安 … 悪意を持って顔を隠すことがしやすい社会
5.無意味 … そもそも感染予防効果が無く、海外では誰もしていない

1.心の健康 … 子供の脳と心の発達に悪影響

第一に心の健康を蝕むこと。マスクそのものが悪いのではなく、問題は「顔を隠してしまうこと」にあります。子供の年齢層によって2つの悪影響が考えられます。

・乳幼児 … 周りの人の表情を読み取る能力が育たず、人間形成に悪影響
・思春期 … 他人に顔を見せることが恥ずかしく、マスクを外せなくなってしまう


そもそも生まれたばかり赤ちゃんは、泣くことばかりで表情がありません。周囲の大人たちと接して、周りの人が微笑む顔を見て、上手に笑うことや笑顔の意味を学んでいくそうです。コロナ禍において子供の言語の発達に低下の悪影響が見られたという研究結果も出ています。(下記リンク参照)

実は、経験と学習がないとできない!? 赤ちゃんが「微笑む」ワケ(All About)
コロナ禍が子どもの発達に及ぼした影響 生後18-24か月児、言語面の発達指数が低下(京都光華女子大)
マスクが子どもの脳と心の成長を阻むリスクとは(東洋経済)

さすがに今、乳幼児本人にマスクをさせているケースは少ないと思いますが、赤ちゃんを抱っこする保護者や乳幼児を預かる保育士がマスクをしている場面は、残念ながら珍しくありません。笑顔だけでなく怒っている顔や悲しんでいる顔も含めて、豊かな表情を子供たちに見せてほしいと切に願います。

小中高生、思春期の子供たちがマスクを外せなくなった問題については、当プロジェクトでもこちらやこちらのページで取り上げています。外せない理由はもはや感染対策ではなく、「素顔を見せたくない」「顔に自信がない」といった回答になっています。(下記リンク参照)

小中学生の4割弱が「学校でずっとマスクを着用している」(まいどなニュース)
マスク依存の若者たち「“外さなくていい”は、優しさじゃない」(TBS NEWS DIG)
母は恐怖を覚えた。マスクを「絶対外したくない」子どもたち(女子SPA!)

コロナの5類移行から1年以上が経過した2024年、状況は少しずつ好転し、今ではマスクを外した素顔の子のほうが多くなりました。反面、ずっと外せずにいる子供たちもいます。将来が心配されます。各自の自由だからと子供自身のせいにせず、大人社会の責任として考えるべき問題ではないでしょうか。

2.身体の健康 … 歯周病や虫歯のリスク、顔の筋肉の衰え


本来マスクを着けるのは健康を守るため、身体を守るためだと思いますが、常時着用することで逆に健康を損なうリスクがあります。心の健康だけではく身体の健康にとっても、マスクを着け続けることで大きな弊害が生まれます。

まずは「口の健康」、口腔ケアの問題。マスク着用の息苦しさから口呼吸になりやすく、成長期の子にとっては、口腔機能発達不全症を引き起こす心配があります。虫歯や歯周病の要因になったり、呼吸が正常にできないことから集中力不足、姿勢が悪くなるなどの悪影響もあると言われています。

子供だけでなく大人にもリスクがあります。口腔周囲の筋力が低下し、歯垢の増加や唇が荒れる可能性、さらに歯周病や口角炎につながる心配があります。繰り返しになりますが一時的な着用ではなく、長時間ずっと着用し続けることのリスクです。(下記リンク参照)

【集中力低下の原因に⁉】子どもに増えている口腔機能発達不全症の対策法(こそだてまっぷ)
マスク着用が虫歯や歯周病のリスクに?(みんなの介護)

口元を含めた顔全体への悪影響としては、表情筋の衰えが挙げられます。ガムで有名な菓子メーカーのロッテの調査によると、マスク生活の影響で顔や口周りの筋肉が衰えたと感じる人が40%、笑顔のぎこちなさを実感する人が35%いるそうです。(下記リンク参照)

長いマスク生活が表情筋や笑顔に影響!(株式会社ロッテ)

コロナの初期にはマスク美人なんて言葉も話題になりましたが、着け続けることによって逆に美容と健康を損なっているとしたら、そんな恐ろしいことはありません。マスク老化なる言葉もあり、肌の若さを保つためにも素顔のほうが望ましいのです。

3.能力低下 … コミュニケーションを阻害し、パフォーマンスが悪化


心や身体に影響を与えるマスクの常用は、子供にとっては学業、大人にとっては仕事への悪影響を伴います。

相手の顔が隠れて、意思疎通がしづらい問題があります。目元しか見えない、顔の半分が見えない状況では、そもそも誰が誰かを認識するのも大変です。ビジネスをする上においては顧客に声が伝わりにくく、コミュニケーション効率が落ちたり、表情が伝わりづらくなる心配があります。

実際コロナ禍に実施された調査によると、口元が隠れるために会話がしにくいと感じた人の割合は65%、声が伝わりにくいと感じる割合は75%にのぼるそうです。(下記リンク参照)

マスク生活「負の影響」じわり 子どもの「顔の認識能力」に変化が(TBS DIG)
マスク着用で顧客満足度は低下!(ダイヤモンドオンライン)
ウィズコロナのコミュニケーションを見つめ直す(第一生命経済研究所)

様々な能力、パフォーマンスが低下する問題もあります。コロナ禍における世界各国のチェスの試合を分析し、マスクの有無による「最善手を指す割合」を調べた結果、21%もの下落が確認されたそうです。トッププレイヤーほど負の影響が大きく、20歳から50歳にかけてデメリットが確認されたとか。(下記リンク参照)

「マスクを着用するとパフォーマンスが低下」"高度な作業"ほど影響大という結果(プレジデント)
こだわりマスク女子 つけると集中力アップ?を大検証(テレビ番組)
「マスクを外すのが不安な人々」へ 脳や自律神経、肺などに問題が生じる可能性も(東洋経済)

今では多くの企業でコミュニケーションの円滑化や仕事のしやすさを重視し、脱マスクを進めているケースが多いと思います。一方でスーパーや量販店、公共施設の窓口など、まだまだマスク着用者が多い場面も目立ちます。パートやアルバイトが多くて仕事の質が重視されていない、役所仕事で経済効率が求められていないためと言ったら怒られるでしょうか…。

従業員のメンタルヘルスや、明るく活気のある職場環境のためには、いずれにせよ素顔のコミュニケーションがとれたほうが何倍も好ましいと思うのですが。

4.治安 … 悪意を持って顔を隠すことがしやすい社会


マスクにより顔を隠すことが当たり前の社会は、治安面の不安も引き起こします。

コロナ以前から顔や目線を隠すために帽子やマスクを着用している万引き常習者は多かったそうです。店員も買い物客もマスク姿だらけだと不審者の識別がしづらい懸念があります。実際アメリカでは、ニューヨーク市長がマスクが万引き犯を特定する妨げになっていると指摘し、「マスクを取ることなく人々を入店させてはいけない」と語ったと報じられています。(下記リンク参照)

エコバッグにマスク姿の「不審者」だらけ…万引きGメンを悩ますレジ袋有料化の"副作用"(プレジデント)
エコバッグ悪用の万引き相次ぐ、マスクで犯人特定も困難…絶版漫画や辞書など高額商品まで(読売新聞)
「マスクを取ることなく入店させてはいけない」ニューヨーク市長、店側に呼びかけ(Business Insider)

より凶悪な犯罪の心配もあります。サングラスにマスク、イコール必ずしも不審者というわけではないですが、昨今凶悪化している強盗事件や詐欺事件で、捕まった犯人がマスクで顔を隠しているケースは少なくありません。子供の登下校の見守りや不審者対策においても、マスク姿が壁になっているという指摘があります。

国立科学博物館の情報誌『milsil』には、マスク着用により他人の顔を見分けるのが難しくなることや、相手とコミュニケーションが取りづらくなるという研究結果が紹介されています。マスクが顔を隠すアイテムになってしまったことの問題点を、もっと検証する必要があるでしょう。(下記リンク参照)

「突然マスクと黒キャップを…」千葉強盗“不審者”乗せたタクシー運転手語る(FNNプライムオンライン)
コロナで見守りに「空白」 不審者対策 マスクも壁に(東京新聞)
顔によるコミュニケーション マスク姿から見えてきた表情の役割(国立科学博物館情報誌「milsil」)


5.無意味 … そもそも感染予防効果が無く、海外では誰もしていない

マスクのデメリットの5つめは、そもそもさして感染予防効果が無いことです。

コロナやインフルエンザなどのウィルスは飛沫感染ではなく空気感染です。ウィルスの大きさは0.1ミクロン程度(1ミリの1万分の1)、これに対して一般的な不織布マスクの網目の隙間は5ミクロン、50倍の大きさでスカスカです。世界保健機関(WHO)も感染予防にマスクは不要であると認めています。(下記リンク参照)

感染予防にマスク着用不要 過度の使用控えてとWHO(日本経済新聞)
感染予防効果のないマスク 神話はいつ終わるのか?(Wedge ONLINE)


ちなみに細菌は1ミクロン、咳やくしゃみの飛沫は3~5ミクロン、花粉は30ミクロンほどだそうです。つまり花粉症対策でマスクをするのは理にかなっていることになりますが、風邪症状の無い人までマスク着用を続けるのは明らかに間違っていると言えるでしょう。

そんなことはない、マスクの感染予防効果を認める研究結果もある、と反論する人もいるでしょう。もちろん科学に立脚した議論は大いにしてもらったらよいのですが、国際団体コクランが作成し信頼度が高いとされるコクランレビューでは、マスクの感染予防効果はまったくなかったと結論付けられています。(下記リンク参照)

コロナ5類「マスク要否」論争で知っておきたい事(東洋経済)

こちらの記事にも書いたように、もはや海外ではほとんどマスクをしている人はいません。そこで感染爆発している、人が多く亡くなっているというニュースもありません。むしろコロナ期の過剰な対策が本当に正しかったのか、検証するフェーズに移っています。いったい日本だけがいつまでマスク信仰を続けるのでしょうか。(下記リンク参照)

社会的距離やマスク着用の科学的根拠は不明か 米議会(Yahoo!ニュース エキスパート記事)
オーストラリア コロナ厳格措置正当性なし、市民の信頼失う(アジア経済ニュース)

最後に。日本国内の医療機関においても、マスクに感染防止効果が無いことを認め、脱マスクの方針に切り替えているところは少なくありません。いち早く正常化が広がっていくことを期待したいものです。(下記リンク参照)

マスクが不要な5つの理由(駿河デンタルオフィス)
常時マスクで、新型コロナウイルス感染症の発生を抑える効果は認められない(静岡市立静岡病院)
マスクを外し、顔を清潔に保つことは、逆に感染リスクを減少させる(新千歳クリニック)


配布用チラシ

自由にダウンロードできます
PDF版はこちら