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素顔ジャパンプロジェクト

メディアの責任、過剰なコロナ対策やマスクの問題を報じる動き 前編

日本のマスク依存社会が長引いている理由の1つにメディアの責任が挙げられます。コロナ対策のメリットばかりを報じ、デメリット(マスク常用による依存症やコミュニケーション不全の問題など)は報じませんでした。

コロナの5類移行後も、残念ながらその状況はほとんど変わっていません。冬にインフルエンザが流行れば「マスクをしましょう」という報道は流すけれど、顔を見せるのが恥ずかしいという理由でマスクを外せなくなっている子がいることについては、まったく触れようとしません。

ですが2025年の春、口を閉ざし続けていたメディアに、少し変化の兆しがあるようです。

コロナ対策の子供たちへの影響を多角的に論じたヤフーニュース

こちらのページに素顔ジャパンプロジェクトがまとめたメディア記事のリンク集を載せています。もちろん全てを網羅できているわけではありませんが、そもそも絶対数が少なく、昨年2024年の1年間でわずか11本。それがこの春にわかに増えています。

順をおって紹介をしていきましょう。まずはヤフーニュースのオリジナル記事。

コロナ禍から5年 「全国一斉休校」に意味はあったか──生徒にもたらした副作用(Yahoo!ニュースオリジナル)

全国一斉休校を皮切りに、コロナ以降急増した不登校の問題。休校による感染の抑制効果は乏しかったこと。コロナ禍でも日本の学力は下がらなかったが、懸念されるのは自殺の増加であること。コミュニケーションが減った「コロナ世代」の問題、特に子供たちへの影響を多角的に論じる内容になっています。

「コロナ対策が、当時の子どもたちの心身の健康にもたらした負の影響は長く続く可能性があり、継続的な調査が必要です」

マスクを外せず、恋愛ができない高校生、十数年後にもたらされるものは?

続いて思春期世代の問題を取り上げた、ウォーカープラスとプレジデントオンラインの記事。

コロナ後マスクを外すのが怖い…その理由に共感の嵐!マスクを外しても楽に生きられる世の中に【作者インタビュー】(Walkerplus)

なぜ今「高校生のキス離れ」が起きているのか 若者を恋愛から遠ざけた本当の原因(コロナ騒ぎ)と"十数年後に起きること"(プレジデントオンライン)

ウォーカープラスの記事は、マスクを外せない高校生を主人公にした漫画を紹介する内容です。もはや感染対策ではなく、顔を見せたくないという理由で外せなくなってしまった子がいる現状を如実に描写しています。

一方のプレジデントオンラインの記事では、「高校生のキス離れ」「キスは減ったが自慰は増えた」と、いささかセンセーショナルな見出しを付けつつ、コロナ禍に中学生時代を過ごしたこと、学校行事が「感染対策」の名目で失われたこと、その結果恋愛弱者どころか恋愛疎外者が増えてしまったことを指摘しています。

そして、これはキスやセックスどころの話ではなく、十数年後に「コロナ直撃世代」の恋愛や結婚や出産にまつわる悲惨な統計という形で“答え合わせ”がなされるだろう、と警告しています。

「少子化がますます加速し、生まれるはずだった未来の子どもたち――そんな未来の可能性を切り捨ててまで私たちが必死に守ったのは80歳台(≒新型コロナウイルス感染症による平均死亡年齢)の人びとの命だった」

新社会人「マスク世代」への影響と、マスク着用による健康被害について

さらに年齢を上げて新社会人、学生時代にコロナ禍を経験した「マスク世代」の問題について書かれたプレジデントオンラインの記事。プレジデントオンラインは上述の高校生の記事も含め、以前からこの問題を時々扱っている数少ないメディアという印象です。

今年の新入社員は「マスク世代」…職場に増え続ける「叱られた経験がない若者」の傾向と対策(プレジデントオンライン)

コロナ禍で「灰色のキャンパスライフ」を過ごし、マスク生活が長引いたことで「表情が読めない」新入社員が増えていること。人と人とのやりとりにおいて言葉以外の要素が重要なのに、その経験が圧倒的に不足していること。

笑顔が必要なのは新人世代だけでなく、ベテラン社員や管理職にとっても同様であると記事は続きます。職場によっていまだマスク姿が多いところ、ほとんど誰もしていないところ、差があるとは思いますが、規模や職種、民間か公務員かを問わず、コミュニケーションが重要であることは共通のはず。全ての社会人に考えてほしい内容です。

日本人の免疫力が落ちた理由はコロナ対策? では、どうするか?(GOETHE)

さらにぐっと年齢層を上げて、健康を気にするシニア層にはゲーテの記事。免疫学の第一人者と精神科医の対談形式で、マスクの弊害、過剰な感染対策の副作用について述べています。

「不織布マスクは吐いた息を自分で吸うことになる、酸素濃度が低くて二酸化炭素濃度が高い悪い空気、つまりは排気ガスを吸っているようなもの」

健康のために着けているはずのマスク、口腔環境の悪化や表情筋の衰えなども含めた逆効果について、もっと議論と周知を進めていくことが望まれます。

(後編へ続く)地方テレビ局、そしてついに朝日新聞が報じたコロナ対策/マスクの問題



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