マスク依存症、外せない子どもや若者の問題をメディアが話題に 続編
2025年春、それまで沈黙していたメディアが、にわかに過剰なコロナ対策やマスクの問題を報じ始めました。ヤフーニュース、プレジデントオンライン、朝日新聞等で伝えられた内容を下記のページにまとめています。・前編…コロナ対策が子供たちに及ぼした影響、十数年後の悲惨な答え合わせの懸念
・後編…地方テレビ局、そしてついに朝日新聞が報じたコロナ対策/マスクの問題
本記事はその続編、マスクを外せない依存症の問題や、子供たちのメンタルに及ぼす深刻な影響について、日経新聞やフジテレビの報道が続きました。
コロナ禍経て子どもの不登校・暴力増加、マスクの着用や黙食が一因
まずはコロナ禍を経て、不登校の理由が「いじめ」から「ストレス」に変化したという教育メディア「プレマシード」の調査を紹介します。コロナ禍を経て、不登校の理由が「いじめ」から「ストレス」に変化。コロナ禍の学齢別不登校経験とその理由に関する調査(プレマシード)
コロナの時期に「小中高生だった人」と「大学生だった人」に分けて不登校の理由を調べたところ、後者では「いじめ」が多かったのに対し、前者では「ストレスによる体調やメンタルの不調」が最多、その割合は55%に達したそうです。
「子どもたちがストレスを抱えるようになったのは、コロナ禍で生活スタイルやコミュニケーションの在り方が大きく変わったことも一因」と代表の岩田氏は述べています。

コロナ禍経て不登校・暴力増加 子どものケア、継続を(日本経済新聞/2025年5月26日夕刊)
コロナを経てなぜ不登校や暴力が増えたのか。その理由として次のような専門家の意見が紹介されています。

実際に同センターが児童や保護者に行った調査によると、中程度以上の抑うつ傾向が見られた子どもの割合は、20年6%、21年11%、22年13%と増えているそうです。

ちなみに日経新聞の紙面を紹介しましたが、もとは共同通信の配信記事で、四国新聞、山梨日日新聞、福井新聞にも同内容の記事が掲載されたようです。
マスクを着けているのは外見を見られたくない「依存症」
コロナの5類移行から2年が経っても、マスクを着け続けている人は一定数います。もちろんそれは個人の自由であり、風邪を引いたり、花粉症対策などの理由で着けている人もいるでしょう。しかし健康であるにもかかわらず、顔を隠したい目的で着けている人、精神的な理由でマスクを外せなくなってしまった人がいることを、ようやく主要メディアが伝え始めました。

インターネットTVのアベマニュースはクロスマーケティング社の調査をもとに、20代女性の約4割が「ずっと着けたままの日が多い」と報じています。
具体的な事例として「素顔を知っているクラスメイトはほとんどいない」「昼食は非常階段でこそこそと」「持久走でも外さない」という女子高生や、「もう一生ずっと。マスクと心中する気持ちだ」と話す男性社会人の声を紹介しています。

ニュースでも。街角のインタビューとして「特に理由は無く癖で着けている」「自分の顔があまり好きじゃないから外せない」といった若者の声を紹介。「マスクがないと人前に出られないとなるとマスク依存」という精神科医の言葉とともに、心理的な理由であることが言及されています。
ついにテレビメディアが「マスク依存症」を報じた。今までマスクの問題がタブー化し、語られてこなかったことを考えれば大きな一歩です。社会的な議論につながっていくことを期待します。