マスクしたまま運動会や体育祭で倒れる子をゼロに
新型コロナウィルスの5類移行から1年の節目を過ぎて、街角の素顔率は半数を大きく越えてきたように思われるものの、特に小学校高学年〜中高生については、まだまだマスク率が高く、友達の顔が見えない、表情が分からない状況が続いているのが現実ではないでしょうか? お子さんのいらっしゃる方、みなさんの学校の様子はいかがでしょうか?徒競走や縄跳びをマスク姿のまま…
これから運動会のシーズンになります。昨年はあちこちで「熱中症で搬送・意識混濁」といったニュースが流れました。その際マスクの有無については、ほとんどのメディアが黙殺状態でしたが、実際はどうでしたでしょうか?私自身が中学で目にした限りでは、半数以上の子がマスク姿のまま、炎天下に徒競走をしたり、縄跳びを跳んでいました。中2や中3に比べると中1は素顔率が高く、男子に比べると女子はマスク率が高い印象でした。ひどいケースでは、大人でも負荷の高い種目である800メートル走をマスク着用のまま走っている(走らされている)場面がありました。
さすがに黙っているわけにもいかず、校長先生に訴えると「外すよう呼びかけているが外せない…」とのこと。前後して知り合いの議員に相談をしたり、教育委員会に言っても「文科省の指針に沿って適切な対応を…」と役人答弁が返るのみでした。
結果としてうちの子の学校で倒れて搬送された子はいませんでしたが、それはただの運でしょう。気温や湿度などの状況次第では、どうなっていたか分かりません。なぜ子供たちを危険にさらして平気でいられるのか。もはや体罰であり虐待であると言っても過言ではありません。
子供たちを守るために声をあげていこう
みなさんにお願いがあります。ぜひ、お子さんやお孫さんの運動会にて(部活動や校外活動なども含めて)、 マスクしたまま走らせることがないように、また、そのような場面を見聞きしたときに見て見ぬふりをすることのないように、自発的に声をあげていくようお願いできませんでしょうか?マスクをしたまま運動すれば息苦しいことは、子供自身も分かっています。熱中症リスクで危険であることだって、頭では理解しています。それでも外せない状況に思春期の子たちを追い込んだのは、大人社会の責任です。
現場の先生方の危機感は高いので、おそらく昨年に比べればかなりマスク率は減ると思います。ただSNSなどを見ると、いまだマスク着用のまま生徒を走らせている学校は、全国に少なからずあるようです。
いじめによる自殺が1件でもあってはならないように、マスクのまま運動して倒れる生徒は1人であってもいてはならないはずです。学校だけのせいにできる問題ではなく、社会全体で子供たちを守らなくてはいけません。ぜひみなさんの理解とご協力を心からお願いいたします。
(2024年5月24日 木舟周作)