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素顔ジャパンプロジェクト

猛暑の夏…素顔回帰が進んだところと進まないところ

 今夏も暑い日が続きます。気温35度越えの猛暑日はもはや珍しくなく、場所によっては40度に迫るところもあるようです。命の危険すら感じる猛暑の夏、各地の素顔状況について雑感です。

小中高生の素顔率、昨年に比べて大幅に向上

 7月上旬に中学校の授業参観がありました。昨年秋の参観時は男子7割、女子9割5分がマスク姿、みな顔が真っ白で笑顔もなく寒々しい教室風景に愕然としました。小学校も高学年のクラスは同様で、このままでは本当に取り返しのつかないことになると、素顔ジャパンプロジェクト立ち上げの強い動機にもなった出来事でした。

 はたして今年、素顔率およそ7割と大幅に改善! 友達の顔が見える日常が戻りつつあると実感できてよかったです。ただ気になったのは1クラスだけ担任がマスクをしている学級があって、明らかに生徒(特に女子)もマスク姿が多かったこと。やはり大人の影響は看過できません…。

 素顔の子が多数になりつつある今こそ、外せない子を見捨てず、対応を考えていく必要があるでしょう。

マスク率高止まりの役所窓口や公共施設にも動き…?

 民間の店舗/大手チェーンの素顔率について、今年5月時点の状況を以下の記事にて取り上げました。
チェーン店舗/企業/各種施設の素顔率、脱マスクの現状について

 さらに2か月ほどが経ち、各店舗の素顔率は上がっているように思われます。みなさんも普段訪れるお店で「この前までマスクだったのに素顔の店員に変わった!」という場面を経験されているのでは?

 一方で素顔回帰が遅く、全員マスクの印象が強かった役所窓口や公共施設。ようやくちらほら素顔で応対してもらえるケースが出てきました。あくまで個人で利用した事例ですが、自治体窓口、図書館、税務署など、割合としては素顔1割以下の印象ですが、ようやくゼロではなくなりました。

 マスク姿でお互いの顔が見えないのは、接客面の問題だけではなく、従業員同士のコミュニケーションにとっても弊害が大きいはず。人間は声や文字だけで意思疎通をしているのではなく、やはり豊かな表情のやり取りがあってこそ、仕事が円滑に進んだり、新しいアイディアが生まれてくるものです。

 役所にマスク姿が多いのは民間のような競争がなく、物事を改善し効率化していく意欲がないため、と言ってしまっては言い過ぎでしょうか。国の指針でコロナの扱いが5類になってから1年以上、公共機関こそがマスクの意味を検証し、率先して平常化することが望まれます。

路上で倒れて熱中症で死亡、報じられないマスクの有無を問う

 冒頭、命の危険すら感じる猛暑の夏と書きました。消防庁の公表によると、熱中症の発生場所のうち住居が41%、道路16%、駅などの公衆(屋外)が12%、工場や工事現場などの仕事場が10%、飲食店などの公衆(屋内)が8%、年齢別では65歳以上の高齢者が占める割合が6割とのこと。


 熱中症で死亡というニュースも連日のように報じられ、住居内だとエアコン不使用が一因であるケースが多いようですが、気になるのは道路および屋外での事例です。

 水分摂取や休息が推奨されることは多いものの、マスクについての言及は全くと言っていいほど見たことがありません。もちろんマスク無しでも危険がある暑さではありますが、熱中症搬送事例のうちマスク着用率はいったいどのくらいなのでしょうか?

 静岡、山口、愛媛、大分などで路上で倒れていたのが発見され、そのまま死亡が確認されたという不幸なニュースが相次いでいます。40代男性の事例があるほか、60~90代の高齢女性が多いようです。昨夏は山形で女子中学生が路上で亡くなっていたという悲しい事件もありました。※いずれもマスクの有無は不明

 街を歩いていると炎天下のマスク率は1~2割。ただ中高年の女性については割合が高い印象です。小柄なおばあさんがとぼとぼ歩きながら、マスク姿で顔を真っ赤にしている様子を見ると胸が痛くなりますが、身近な人は誰も「暑いから外したほうがいいよ」とは言ってあげないのでしょうか?

(2024年8月02日 木舟周作)


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