教育/心理学/医師/経営者/メディア関係など識者・専門家の声
藤本佳彦(ふじもと よしひこ) 介護福祉士、高齢者施設経営者
デイサービス「風の便り」
1. メディアの影響と情報の偏り
いまだにコロナを怖がる情報弱者が多いことが挙げられます。厚生労働省のデータによれば、2022年夏にはコロナはすでにインフルエンザ以下の疾患とされていましたが、テレビはその事実を十分に伝えていません。その結果、正確な情報にアクセスできない人々が過剰な恐怖感を抱き続けています。また、テレビは恐怖を煽ることで視聴率を上げようとし、視聴者に過剰な恐怖心を植え付けています。これにより、マスクを外すことに対する不安が強まり、マスクの常用が続く原因となっています。
2. 科学的根拠のない過剰なマスク推奨
さらに、政府や医療専門家による科学的根拠のない過剰なマスク推奨が、いまだに無言の圧力を生んでいます。特に公共交通機関や密集した場所でのマスク着用は、過剰な安全策として続けられています。このようなガイドラインが無言の圧力となり、人々はマスクを外すことに消極的になる傾向があります。
3. 自己肯定感の低さと顔を見せる恐怖
最後に、日本人は諸外国と比べて、自己肯定感の低さによる顔を見せる恐怖が強いことも重要な要因です。自己肯定感が低い人々は、自分の顔を他人に見せることに対する不安や恐怖を感じることがあります。マスクはその不安を和らげる手段となり、心理的な安全策として常用されることが多いです。これにより、マスクを外すことが心理的に難しくなっているのです。 結論 これらの要因が重なり合うことで、日本社会においてマスクの常用が続いている現状が生まれています。社会全体でバランスの取れた情報提供や、心理的なサポートが必要です。感染予防と日常生活の両立を図るために、適切な指導とともに、正確な情報の共有が重要となります。これにより、マスクの常用に対する過剰な依存から解放され、より健全な社会生活が送れるようになることを目指したいものです。
それが、岸田総理が記者会見で「マスクは自由」と発言したことで、国民に以前のマスクが「義務」であったと誤解させてしまいました。これは非常に問題のある発表であり、将来的に国の主導で再びマスクを義務化する可能性を生み出してしまう、史上最悪の発表だと思います。 したがって、「マスクはするもしないも個人の自由」という風潮が広まったことに対して、「もともと個人の自由だった」ことを強調したいです。2020年から2023年3月12日までが義務だったと誤解させるのは絶対にやめてほしいと思います。
さらに、現実の社会を見ても「個人の自由」とは言い難い状況があります。プライベートではマスクを外している人が多い一方、仕事の場ではマスクをしていることがほとんどです。これは「会社が許してくれない」という理由が大きいです。「個人の自由」と言いながらも、実際には「会社の自由」が根強く存在しています。お金を稼がないと生きていけない状況で、「クビになってもいいから会社と戦う」勇気のある人はなかなかいないのが現実です。
心身が成長する大切な時期に、子どもたちにはマスクの是非について自分で調べたり考えたりする機会がほとんど与えられませんでした。「社会や学校のルールだから」「大切な人を感染させたらいけないから」と、個人の意志よりも他者を優先することが強要されてきたのです。マスクによって呼吸が阻害され、苦しい思いをした子どもたちが多かったでしょう。それにも関わらず、マスクを外すことは許されませんでした。なぜなら、マスクを外せば「授業を受けさせない」「公共施設や公共交通機関を利用させない」「利用したいお店を利用できない」といった憲法違反や法律違反となる差別が平然と行われていたからです。
さらに、子どもたち同士の間でも、「マスク警察」による「いじめ」が全国各地で行われました。このような背景があるため、今もなおマスクを外せない子どもたちがいるのは当然かもしれません。しかし、すべての子どもが同じ理由でマスクを外せないわけではありません。「いまさらマスクを外した顔を見られたくない」「まだコロナが怖い」といった理由もあるでしょう。また、大人たちが急にマスクを外し始めたことに対して、納得できない子どもたちもいるはずです。
特に、マスクを強要してきた教師をはじめとする大人たちには、強要してきたことに対する謝罪と、今自分がマスクを外している理由を子どもたちに説明する責任があります。こうした大人たちの姿勢が、子どもたちのマスクへの考え方に影響を与えているのです。今後、子どもたちが自分の意志で判断できる環境を作り、彼らの成長をサポートすることがとても重要だと感じています。
コロナが始まって以来、医療や介護従事者は社会からの「あなたたちがコロナを蔓延させている」という不当な批判を受け続けてきました。重症化しやすい高齢者を守るため、苦しい中でもマスクを外すことが許されない状況が続いていました。特に夏場の介護や入浴介助でのマスク着用は、呼吸を阻害され、地獄のような環境でした。高齢者の尊厳を守るべき立場にある医療介護従事者自身の尊厳が守られていなかったのです。
それでも、社会の風潮に合わせてマスクをしていたに過ぎず、5類に移行すればマスクを外せる介護施設も出てくるだろうと期待していました。しかし、岸田総理の記者会見により、その期待は完全に崩れ去りました。総理大臣が「高齢者施設はマスクを推奨」と発言したことで、多くの施設はマスクを外すことができなくなりました。このため、私は自分のデイサービス施設で、スタッフのマスクを3月13日より前に外す決断をしました。
2月のミーティングで話し合い、「自分一人だけでは無理だけど、みんなと一緒なら」という声が上がったこともあり、2023年2月20日からスタッフ全員がノーマスクになりました。利用者にもその理由を説明し、8割がノーマスクだった利用者も9割以上がノーマスクになりました。その結果、1年半が経過してもクラスターは発生していません。
この先、さらなる懸念は人材不足です。「絶対に感染させてはいけない」「どんなに苦しくてもマスクは必須」が定着すれば、介護の仕事の魅力が低下し、介護職を目指す人がさらに減ることが予想されます。岸田総理の自己保身のための発言が、業界全体に深刻な影響を与えています。
苦しかったね…もうマスクを外していいんだよ! コロナが始まってから3年間、みんなはいろんな困難と戦ってきました。特に、みんなにはとても大変な時間だったと思うよ。マスクをずっと着けなきゃいけなくて、友だちや家族の笑顔を見ることが少なくなっちゃったね。
そして、マスクを強制してしまってごめんね。みんなのことを守りたいと思ってのことだったのだろうけれど、たくさんの不便や我慢や苦しい思いをさせてしまいました。謝れない大人に変わって、ここで謝らせてください。
でもね、もうマスクを外しても大丈夫なんだよ!マスクを外すことは、怖いことじゃないよ。みんなの笑顔や表情を見せることは、とっても大切なことなんだ。顔の表情は、みんなの気持ちを伝えるために必要だよ。 たとえば、笑顔で話したり、楽しく遊んだりすることが、みんなの心を元気にしてくれるよ。だから、マスクを外して、自然な自分を取り戻してみよう。
もし、不安な気持ちがあっても大丈夫。周りの大人たちがみんなを支えてくれるから、安心してね。先生やお父さんお母さんに、気持ちを話してみるのもいいかもしれないよ。みんなで一緒に、笑顔の時間を取り戻そうね。
【大人へのメッセージ】
新型コロナウイルスの流行が始まってから3年間、私たちは、さまざまな困難と向き合ってきました。特に、子どもたちには厳しい時間だったと思います。義務でもないにもかかわらず、たとえ苦しくてもマスクを外すことが許されず、友だちや家族の笑顔を見たり、自分の笑顔を見せたりすることが少なくなってしまいました。
そして、今なお多くの子どもたちがマスクを外すことに不安を感じています。これは3年間続いた習慣と、感染への恐れが原因です。でも、マスクを外すことは怖いことではありません。むしろ、顔の表情を見せることは、コミュニケーションの基本であり、心の健康にとっても重要なのです。
コロナの影響を振り返ると、私たちは多くのことを学びました。感染防止のためにマスクを着け続けたことは、誰かの命を守るためでした。でも、その結果として、子どもたちは他人の目を気にしすぎたり、自分の感情を表現することが難しくなったりしました。今こそ、これらの負の影響から解放される時です。
私たち大人の責任として、子どもたちに安心してマスクを外せる環境を提供しましょう。感染を過度に恐れる必要はないこと、マスクをしないことが人間の本来の姿であることを教え、ありのままの自分でいることの大切さを伝えましょう。あなたはあなたのままでいいんだと、子どもたちに安心感を持たせることが私たちの役割です。