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素顔ジャパンプロジェクト

教育/心理学/医師/経営者/メディア関係など識者・専門家の声

木舟周作(きふね しゅうさく) 旅行会社経営/旅育の専門家

プロフィール
株式会社たびえもん代表取締役。自転車世界一周旅行をはじめ、これまでに五大陸およそ80か国・地域を訪問。旅行業のプロの知識を活かし、旅することを通じて子供が育つ「旅育」を推進している。著書に『海外旅行で子供は育つ(イカロス出版)』。読売新聞、朝日新聞、プレジデントファミリー、地球の歩き方、トラベルジャーナルなど各種メディアの取材・企画協力多数。
株式会社たびえもん
Q1.いまだ多くの場所でマスクの常用が続いている日本社会の現状をどう思いますか?
個人の自由だと言われつつ、「全員が着用している」「常に着用している」場面が多いことを懸念している。特に若い人たち、成長期の子供たちの心理面、コミュニケーションへの悪影響が心配であり、日本社会全体で考えていかなくてはいけない問題だと思う。
Q2.マスクで顔を隠し続けていること、相手の表情が分からないことについて、旅育や国際的なコミュニケーションの観点から、どのように思いますか?
コロナの流行は世界的な問題であったが、マスクは日本特有の問題だ。海外を訪れた後に日本へ帰国し、いまだ大勢がマスクをし続けている景色にショックを受けるという声は少なくない。人と人とのコミュニケーションは声や文字だけのやり取りではなく、口や頬の動きを含めた表情の果たす役割がとても大きい。私自身、言葉が全く通じない状況で、出会った人の笑顔に救われたという経験を何度もしているし、子供たちが言葉の壁を乗り越えて現地の人と仲良くなる事例も多く知っている。マスクそのものが問題なのではなく、顔が隠されてコミュニケーションの障壁になってしまうことが問題だと考えている。
Q3.Q2について、特に成長期の子供たちへの懸念事項があればお伝えください。
最も衝撃を受けたのは、中学校の運動会で大半の生徒(特に女子)が、マスク姿のまま全力疾走したり、縄跳びを跳んでいる場面を目撃したことだ。校長先生にお話を伺うと、外すよう促してはいるものの、心の問題になってしまい、顔を出すのが恥ずかしくなってしまっているとのこと。その後、先生方の努力や呼びかけもあって、最近では少しマシにはなっているようだが、まだまだ子供たちのマスク依存は深刻であり、友達の顔が見えない状況が続いているのは大人社会の責任だと痛感している。
Q4.そのほかこの問題についてのご意見、ご見解をお願いいたします。
先日、学校の保護者会で子供たちのマスクの問題について発言したところ、面識のない他の親から「発言してくださってありがとうございます。勇気がいったと思いますが…」と言われた。みんなが顔を隠し続けている現状に疑念を持ちつつも、言い出しづらい雰囲気が日本社会を包んでいることこそ、実は最大の問題ではないか。社会から活力を奪い、若い世代が損をすることになる。異なる意見を尊重することを前提に、まずは議論の俎上に載せて、みんなで考えられる世の中であることを強く願っている。


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